■モンゴルの概観

 

一般事情
1.面積 156万4100km(日本の約4倍)
2.人口約270万人
3.首都ウランバートル(102万5174人)
4.人種モンゴル人(全体の95%)及びカザフ人等
5.言語モンゴル語(国家用語),カザフ語
6.宗教チベット仏教(ラマ教)等(1921年の革命後は勢力衰退していたが、民主化(1990年)以降復活。92年2月の新憲法は信教の自由を保障。)
7.略史
1911年 辛亥革命、中国(清朝)より分離、自治政府を樹立
1919年 自治を撤廃し中国軍閥の支配下に入る
1921年7月11日 

活仏を元首とする君主制人民政府成立(モンゴル革命)

1924年11月26日 活仏(カツブツ)の死去に伴い人民共和国を宣言      
1990年3月 複数政党制を採用
1990年9月 大統領制に移行、初代大統領にP.オチルバトを選出
1992年2月12日 モンゴル国憲法施行(1月13日採択)、
国名変更(モンゴル人民共和国→モンゴル国)
1992年6月28日 第1回総選挙(与党人民革命党の圧勝)
1996年6月30日 第2回総選挙(野党民主連合の大勝)
2000年7月2日 第3回総選挙(野党人民革命党の圧勝)
2004年6月27日 第4回総選挙(与党人民革命党が37議席、祖国民主連合が35議席、共和党が1議席、無所属が3議席を獲得。)
2008年6月28日 第5回総選挙(人民革命党が過半数を獲得するも大連立政権発足)
政治体制・内政
1.政体共和制
2.元首ツァヒヤー・エルベグドルジ大統領(2009年6月就任,任期4年)
3.内政

 1996年6月、新選挙制度の下で実施された総選挙では、民族民主党と社会民主党を機軸とする民主連合が大勝、民主連合政権が誕生し、エネルギー価格の自由化、民営化、銀行改革等経済改革がより急速に進展した。1921年以来政権の座にあった人民革命党は野党となった。民主連合政権は、改革を強力に進めたが、一方で、3度の総辞職による政治の不安定、汚職、貧困の拡大などの面で批判を受けた。

 2000年7月、第3回総選挙が行われ、野党人民革命党が4年振に政権を掌握した。新首相には、エンフバヤル同党党首が指名された。

 2001年5月、大統領選挙が行われ、与党人民革命党の推薦するバガバンディ大統領が再選された。

 2001年10月、エネビシ国家大会議議長が病死、新議長にトウムルオチル議員が、選任された。

 2004年7月、第4回総選挙が行われた結果、与野党を含んだエルベグドルジ連立政権が発足した。

 2006年1月にミエーゴンボ・エンフボルド新政権が発足した。

 2007年初頭から閣僚3人が相次いで交代するなど政局の混乱が続いた結果、人民革命党内でもエンフボルト首相への批判が高まり、同年10月、臨時党大会で同党首は党首を辞任、11月22日、バヤル幹事長が新党首及び新首相に就任した。バヤル首相は2008年6月の第5回総選挙までの期限付きながら、新たな枠組みの第3次連立内閣を樹立した。

 2008年6月、第5回総選挙が行われたが、開票結果をめぐって野党側が反発、一部の支持者等が暴徒化し人民革命党本部を焼き討ちにするなどの暴動を起こした。事態を重く見たエンフバヤル大統領は史上初めての非常事態宣言を発令、夜間外出禁止、首都の交通規制などの措置が取られた。その後、人民革命党と民主党の水面下での協議が進行した結果、両党による大連立政権が発足した。

 2009年5月24日に大統領選挙が行われ、当所の予想を覆してエルベグドルジ元首相(民主党推薦)が当選した。

 2009年10月末、健康上の理由でバヤル首相が辞任し、後任として人民革命党のバドボルド外交・貿易大臣が就任した。

 

外交・国防
1.外交

(1) バランスのとれた対ロシア、対中国関係の維持と対アジア、対西側外交の重点化。
   日本との関係強化に努力。

(2) 91年9月に非同盟諸国会議に加盟。98年7月、ARF参加。

(3) 92年9月、「モンゴルの非核地帯化」を宣言。98年12月、「非核兵器国の地位」が国連総会決議で承認。

(4) 最近の出来事: 2005年11月米国大統領がモンゴルを訪問した。

2.軍事力
(国防白書、ミリタリー・バランス2009)

(1)予算 5,217.4万米ドル (08年予算ベース:国家報)(国家歳出予算の約3.0%)

(2)兵役 徴兵制、男子満18歳~28歳(1年間)

(3)兵力 10,00人(予備役約14万人)

経済
1.主要産業 鉱業、牧畜業、軽工業
2.GDP5,258百万米ドル
3.一人当たりGDP1,960米ドル
4.経済成長率8.9%
5.物価上昇率 23.2%
6.失業率2.8%          ※1.~6.(2009年2月 世銀統計)
7.総貿易額(1)輸出 25.39億米ドル
(2)輸入 36.15億米ドル
8.主要貿易品目(1)輸出  鉱物資源(銅精鉱、モリブデン精鉱、蛍石)
       牧畜産品(皮革、羊毛、カシミア)
(2)輸入  石油製品、自動車、機械設備類、日用雑貨、医薬品
9.主要貿易相手国
(上位5カ国)
(1)輸出 中国、カナダ、米国、ロシア、イタリア
(2)輸入 ロシア、中国、日本、韓国、米国
10.通貨トゥグルグ
11.為替レート2009年11月下旬 1米ドル=1,433トゥグルグ
12.2009年国家予算歳入 1兆8,477億トゥグルグ
歳出 2兆2,009億トゥグルグ
13.経済概況  改革開始当初は、移行経済に伴う諸困難から経済は低迷を続けるが、経済の構造改革努力、日本をはじめとする外国からの支援等を基軸に94年には経済の低下は鈍化、GDP前年比数値が90年以後初めてプラスに転じ(2.3%)、95年にはプラス6.3%となった。その後プラス成長を記録しつづけている。特に2004年は10.6%の高成長を見せた。その後も2007年まで経済は順調に発展してきたが、2008年秋以降、銅価の急落も一因として金融・経済危機に直面している。豊富な鉱物資源(金・銅・石炭・レアメタル・ウラン等)の本格的な大規模開発が早期に実施されることが期待される。
MNCCI(モンゴル商工会議所) JCCI(日本商工会議所) JETRO(日本貿易振興機構) 在モンゴル日本国大使館 駐日モンゴル国大使館 AIRAG
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